その4 ちょうどに受けとめるにはコツがいる

 現在の自分は、過去の自分と未来の自分をつなぐ架け橋のようなもの

です。過去においてさまざまな形で他者との関わりを積み重ね、現在に

至っているわけです。そんな自分自身について、自分を離れて的確に捉

えるのはなかなか難しいものです。

 

 自分や他者に対して、甘くなりすぎたり厳しくなりすぎたり、過去や

未来に対して、楽観的になりすぎたり悲観的になりすぎたり・・・。反

省の落とし穴におちいったまま、気づかないでいる可能性もあります。

 

 “あるがままをそのままに受けとめる”のは、言葉で言うほど簡単では

ありません。でも、セルフ・カウンセリングには、そのコツが詰まって

います。自分自身をちょうどに受けとめることができた時、私たちの心

は落ち着きます。